シンプルなのは難しい
8番目となる曲を作成した
テンポの速い4つ打ち
8曲目はテンポが150Bpmくらいの速い曲である。遊びながら作った。
少し聴くと分かるけれど曲の構造はシンプルで単純明解。
ループの連続で盛り上げていくカタチである。
予想外の展開を持ってこようと思考錯誤するのだが、できなかった
8曲目「Harmonic Speed House」は単純なトラックの組み立てでできていると、前半に思わせておいて、後半でかきまぜてやろうと思った。
ところが、いざ組み合わせていくと、自分が混乱してきて曲のイメージがブレてしまう。ようするにメチャクチャになったということだ。
メチャクチャになった展開を元の筋に戻すのは大変だった。
機械的な作業であり、思い出すとあまりやりたいとは思わない。
シンプルな構成に戻す
ゴチャゴチャした曲の構成を、元の単純なループの繰り返しへ戻す。
すると今度は各トラックの「音のバランス」に違和感を感じる。
どうも合わない。
合わない音を強引に合わせる
単純な展開でいくとあらすじは決まった。
ループ - ループ - ループ - ループ - サビ
というふうに尻上がりにまとめて終わらせるカタチにする。
となれば、最後にいろいろなループを合わせて音楽にしたい。
しかし、合わせてみると全然良い音が鳴らない。どうも根本から間違っているようだ。
となると、もう「音を足す」他にない。他の音を持ってきて、そちらを軸にしてサビを作って終わらせるという方法だ。
この方法で最後のサビは出来ている。ブラスの和音でまとめてある。
ブラスの和音はあんまり使ってはいけない
お手軽なブラスの和音
ブラスの和音を使ってみて分かるのは、お手軽な感じである。
とにかくカンタンなのだ。
アルペジエーターでテンポを合わせてタンタンと打ち込むと、どういう鳴らし方をしても「いい音」になる。
お手軽なので聞き慣れている
お手軽なのはいいことだけれど、そのために、何度聞いたか分からないくらいによく聞く音になってしまう。
聞き飽きた音といえる。
なので「これは使えない」と直感で思った。
シンプルは難しい
僕のような素人はシンプルを目指してはいけない。複雑に、いろいろ組み合わせて音楽を作らないと「表現力の無さ」が浮き彫りになってしまう。
今回は結果的にシンプルになった。だから、最後にうまくまとまらなくて苦しむハメになった。
シンプルはとても難しい。
分かっていたことだが、学んで得たものは大きかった。